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モヤモヤ血管って知ってます?

[2025.03.03]

皆さん、こんばんわ

今週末は私はタイに修行に行ってきます。そのため木曜日から土曜日まで私は不在で代診の先生にお願いしております。どうぞよろしくお願いします。

もちろん修行といってもムエタイや仏教の修行ではなく、新しい治療技術取得のために勉強して参ります。新しい技術とは一体何なのか、帰ってきたらまたこちらでお話ができるようにしっかりと学んできますね。

ところで新しい技術といえば、みなさん最近話題の動注治療はご存知ですか?動注治療は奧野先生が開発した日本発の治療方法で、世界中で話題になりつつあります。動注治療は簡単にいうと悪い血管(モヤモヤ血管)を潰す治療です。

 

もやもや血管て知ってます?

 

もやもや血管とは?痛みの原因になる異常血管で、長引く痛みや炎症が続くと、体の防御反応として新しい血管が異常に増えることがあります。これが “もやもや血管” です。通常、血管は酸素や栄養を運ぶ重要な役割を持ちますが、もやもや血管は 「痛みの神経とセットで増える」 ため、慢性的な痛みの原因になります。また、そこから発痛物質の漏れ出て痛みが出ると言われています。

もやもや血管が関与する主な疾患としては

• 変形性膝関節症

• 足底筋膜炎

• テニス肘

• アキレス腱炎

• 肩こり、腰痛

• 四十肩・五十肩

などよく聞く名前が上がると思います。

 

これらモヤモヤ血管のある病態を治療する方法が、動注療法です

 

動注療法でもっとも治療しやすいのは、へバーデン結節など手の関節などの痛みが出る状態です。

へバーデン結節とは?

指の第一関節(DIP関節)に変形や腫れ、痛みが起こる疾患 で、主に40代以降の女性 に多い。

関節の炎症が続くと、もやもや血管(異常血管新生)が増え、痛みを悪化させる ことが分かっています。

動注療法がへバーデン結節に効果的な理由

へバーデン結節だけでなく、ブシャール結節(第二関節の変形)、母指CM関節症(親指の付け根の痛み) にも応用されています。

これらの疾患では、血管と神経が過剰に増え、痛みを引き起こしている 可能性がありますがなんで手が1番やりやすいかというと、その理由は簡単

手は動脈に注射をしやすいからです。

動脈は心臓から出て、手や足の末梢に向けて血液の流れがあります。したがって、末梢の炎症ほど血液に乗って到達しやすいので、末梢の方がその分、動脈注射はしやすいという事になります。

というわけで手や足の病気、つまりへバーデン結節や足底腱膜炎には相性が良い治療なのです。

このように、親指に近い痛みは橈骨動脈から、小指に近い痛みは尺骨動脈から動注を行います。

 

では、膝や肘はどうなのか?

まずは、膝の痛みについて変形性膝関節症を例に見てみましょう

膝の痛みを引き起こすメカニズム

1. 膝の軟骨がすり減ると、関節の周りで炎症が起こる

2. 炎症が続くと、新しい血管(もやもや血管)が異常に増える

3. この血管と一緒に痛みを感じる神経も増えてしまう

4. 結果として、膝の痛みが慢性化してしまう

 

実際、加重関節である膝の痛みは手に比べると疼痛除去がなかなかこんな場合があります。当院ではまず、膝の痛みはリハビリ、インソール、膝の中の関節内注射を行いそれでもダメならprpなどの再生医療。

それでもダメなら動注療法を勧めております。

大腿動脈から分岐した下行膝動脈に動注を行います。

では、肘はというとテニス肘やゴルフ肘というような、肘の炎症に伴う病態です。

上腕動脈に行います。

このように末梢に近ければ動注を行うことは出来ますが、肩や体幹、股関節などはどうしたいいのでしょう?

そうです、そこには動注は行うことができません。その場合にはカテーテルにてそこまで持っていって行うことになります。

そこは今週のおすすめ本を見て下さいね!

 

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