クリニックの個別指導奮闘記 〜医療現場のサバイバル〜その1
皆様、こんばんわ!
ついについについに新規個別指導が明後日に迫りました!!ある日、クリニックの受付に1通の封筒が届くところからこの物語は始まります。
「東海北陸厚生局様」からの通知 ひーーーーーーーーーーー!!!!! ついに来た!!うちは泳がされていたのか?開業から1年以内に来るはずがもう1年と4か月の経過。こんな些細な事象さえもうちは目をつけられているのではないかと疑ってしまうこの新規個別指導とはいったいなんぞ?
簡単に言えば
学校でいう個人面談です。いや、それよりもおっかない?
いや、
思い起こせば、私はしょっちゅう個人面談で呼び出されておりました。
小学校はそこそこできのいい子でしたが、中学、高校に上がるにつれて学業不振でよく呼びだされていたのを覚えています。しかも、個人面談ならまだしも母親付きの3者面談ていうのもよくありました。超怖かったですね~いつも3者面談が終わってからの帰り道の車の中はまさしく地獄でした。。。それを考えたら個別指導なんて余裕か!?
でも、40過ぎてから怒られるのは嫌ですねー
個別指導って何? 〜医療界の査察〜なのです
個別指導とは、厚生局の先生方(?)が「このクリニック、保険診療をちゃんとやってるのかな?」と、ありがたくも細か〜くチェックしてくださるイベントである。
もう少しフランクに言うと、「お前んとこ、ちゃんとルール守って診療してる?ちょっと見せて?」という確認の場。
しかし、この「ちょっと見せて?」が鬼のように細かい。と聞いております
「この患者さんの診療録、きちんと書いてありますか?」
「この治療、本当に必要でしたか?」
「この点数、過剰じゃないですか?」
いい大人が質問責めにあい続け、叱られ続ける1時間の精神と時の部屋。
ただし、こちらも受験やテスト同様用意をしていくわけです。
準備開始!書類の山に埋もれる日々
通知を受け取ったその日から、クリニックは戦場と化します。とはいえ、僕よりも実際に理学部のみんなや事務、看護のみんなが一丸となってこの局面を打破しようとしてくれています。
カルテ、レセプト、診療計画書、説明文書……
次から次へと求められる書類の山。
もちろんうちのクリニックは超クリーン企業ですので悪いことはしてません!
でも
「先生、ここの算定、大丈夫ですか?」
「この薬の処方日数、問題ないですよね?」
「過去1年間のレセプト全部チェックしないと!」
ここやばくねーーー?カルテ書き忘れた!なんてこともあるわけで、今から少し書き足しなんてしたらもちろんまずいわけです。
で、もしミスったら
個別指導の結果は「概ね妥当」「経過観察」「再指導」「要監査」の4つに分かれますので
不正請求などが明らかになり、要監査となった場合には結果に応じて「注意」「戒告」「取消」などの処分が下されます。もちろんこんなことは神に誓ってしていないのでないです^^
「取消」は保険医療機関、保険医としての指定の取り消しであり、最大5年間保険診療ができなくなってしまいます。恐ろしすぎますねー
診療内容または診療報酬の請求に関し、不正の事実が認められた場合は原則として5年間分を返納する必要がでてきます。それだってもうクリニックの存続にかかわります。。。
それだけでなく40%の加算金が加えられることもあるそうです。ぶひーーーーーーーーーーーーーーーー!!
なので今も、今の時間までも
スタッフ一同、まるでテスト前の学生のように資料とにらめっこ。
夜な夜な書類整理をしながら、無事にこの局面を乗り切れた後の皆での祝杯を考えております!
みんな本当にありがとう!!
スタッフのみんなアイラブユー!!
それではみなさま応援よろしくお願いします^^
次回は奮闘記第2弾 実際に受けてきた編をお送りいたします。