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特殊治療 その6パルス高周波療法(Pulsed Radiofrequency Treatment, PRF)(12)

[2023.12.11]

おかげさまで毎日とても忙しく、濃厚な日常を送らせていただいております。疲れて帰ってバタンキューです。

そんなこんなで

今日から新しい仲間が2人(事務さんと理学療法士さん)増えますが、とてもドキドキしています。仲間が増えていくのは本当に素晴らしい事です。ワンピースの仲間集めのように一人一人大事な仲間です。

さて、本題に入っていきましょう。

今日はパルスと神経障害性疼痛のお話です。

神経障害性疼痛はその読み方の通り、神経が何らかの障害を受けたことによって生じる痛みです。これまでお話ししてきた侵害受容性疼痛とは痛みの機序も性状も全く異なります。神経そのものの回復を待つというのが根本的な治療となり、慢性疼痛にも移行しやすくアロディニアなどの厄介な病態になりやすい疼痛です。

しかし、考え方を変えれば、痛みを出しているのが神経であるのであれば神経の伝達を止めてしまえば病態云々は抜きにして痛みは止まるのではないかということです。

なので、神経障害性疼痛の場合は神経ブロック(局所麻酔)を使用し、神経の伝達を途絶します。ハイドロリリースで神経の周囲の環境改善とはまた少し違う意味合いです。

例えば、帯状疱疹後神経痛のような神経がボロボロにされている場合には神経ブロックを使用します。(局所麻酔の薬理効果が切れたら痛みは戻ってくる)

では神経パルス

パルス高周波療法(Pulsed Radiofrequency Treatment, PRF)

とは一体何なのか?

簡単に言えば、神経ブロックの上位互換です。つまり、ブロック方法を局所麻酔から電磁パルスに変えたというだけです。効果はというと局所麻酔がその薬の効果が効いている時間だけなのに対し、パルスは数ヶ月効果があるとされています。

方法は、透視室またはエコーを使用し神経をしっかりと同定し、特殊な針の先端から高周波エネルギーを間欠的に加えることで、神経を傷めずに痛みだけを抑えます。

そうすることでその神経が支配する部位の痛みを長期的におさえることができ、針先の温度は42度以下に抑えられるため、しびれや力の入りにくさといった副作用がおこらないと考えられています。

近年では、冒頭に挙げたようにエコーを使用する先生方が増えてきて、それに伴いどんどんエコーの質も上がり、末梢神経の1つ1つを確認できるまでになっています。従って、末梢神経にまで正確にパルス療法を行うことが可能なのです。

うーん、そうなると末梢神経の細かい話もしなければなりませんね。

次回は特殊治療のVR療法についてお話ししようかと思っておりましたが、一度抹消神経など神経系の解剖学のお話を挟んだのちに、またVRのお話しをいたしましょう。

お話したいこと満載です^^

では、また来週!

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