好きこそものの上手なれ!エコーでわかる疼痛治療2
好きこそものの上手なれ!エコーでわかる疼痛治療
好きこそもののとはいうものの、調子がいい時と悪い時ってありますよね。昨日のゴルフは113とまた元に戻ってしまいました。ドライバーが当たらない当たらない。力が入ってしまって本来のスイングができなくなっているんでしょうかね。
何事も力んでしまってはいい結果が出ないのでしょう。難しいのもです。。
さて、第一回目は肩から行きましょう
🔍 エコーでわかること
肩の診察において、エコーは非常に力を発揮します。
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腱板(肩の深い筋肉)の損傷の有無
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炎症や腫れに カラードプラ
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石灰沈着がどこにあるのか
レントゲンでは骨しか映らないため「異常なし」と言われてしまうこともありますが、エコーなら筋肉・腱・靭帯のトラブルをその場で把握できます。しかも動かしながら観察できるため、「どの角度で引っかかるか」まで再現できるのが大きな利点です。
💉 エコーを使った治療
肩の治療では、痛みの原因部位に対して正確にアプローチすることが重要です。エコーを見ながら行うことで、
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関節包への注射(肩関節周囲炎に対して)
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石灰沈着部への注射・吸引
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腱や滑液包へのハイドロリリース
「四十肩」「五十肩」という言葉はよく耳にしますが、実は肩の痛みにはさまざまな原因があります。肩を動かす筋肉(腱板と呼ばれるグループ)の損傷、炎症による関節包の硬さ、石灰が沈着して急に激しい痛みを引き起こすこともあります。
レントゲン検査では骨の状態は分かりますが、筋肉や腱、靭帯の状態までは映し出せません。そのため「異常なし」と言われても、実際には肩が痛くて腕が上がらない、ということが起こり得るのです。
ここで力を発揮するのが、超音波(エコー)診断です。エコーは放射線を使わないので体にやさしく、繰り返し検査ができます。そして何よりの特長は、動かしながら診られることです。
たとえば「腕を横に挙げるとズキッと痛む」というとき、その動作を再現しながらエコーを当てると、どの筋肉がひっかかっているのか、どの部位に炎症があるのかをリアルタイムに確認できます。
さらに、診察室で患者さんと一緒に画面を見ながら説明できるのも大きなメリットです。白黒の映像ではありますが、実際に「ここが腫れている部分ですよ」と示されると、患者さん自身も納得感を持って治療に取り組むことができます。
肩の痛みは、放っておくとどんどん動きが悪くなり、日常生活に支障をきたします。エコーを使った診断は、早い段階で原因を特定し、適切な治療へとつなげるための大きな助けとなります。