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肩関節周囲炎 2024上半期(1月から6月まで) 疾患別ベスト5 第2位(52)

[2024.09.02]
皆様こんにちは
今週は本当に台風10号に振り回されました。
10数年ぶりの高校の同窓会行けないわ、予定していたセミナーは中止にせざるを得ないはでたいへんな1週間でしたが皆様は大丈夫でしたか?
 
加えて、お知らせというかなんというか。今までGoogleの口コミを開院以来2.3回しかみていなかったのですが、気が付けば10件以上のご評価をいただき本当に感謝感激です。
これからはもっときちんと定期的にチェックをしてお返事も行うことにいたします。今後もよい点悪い点なんでもお書きください!いい点はうれしくなりますが、悪い点も自分への戒めや、次なる発展につなげられるように日々研鑽を積んでまいります!まだまだ私含め、クリニック全体も未熟者ですが、患者様とともに成長していきたいと心から思っております。
 
さて、台風がさった後は天気が続き9月に入りました。清々しい気持ちで新たにまた参ります!
 
ということで今回は当院上半期ベスト5の第2位!肩関節周囲炎または腱板断裂や損傷などの肩疾患についてお話しいたします。
本当に肩の痛みでこられる方は多いです。
 

肩関節周囲炎

 

肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)は、一般に「五十肩」や「肩の凍結肩(フローズン・ショルダー)」とも呼ばれる状態で、肩関節の周囲にある組織(筋肉、腱、靭帯、関節包など)に炎症が生じることによって、肩の痛みや運動制限が引き起こされます。この状態は中高年の人々に多く見られ、特に50歳前後の方々に多いことから「五十肩」という俗称が使われます。

ちなみに五十肩の由来は、江戸時代に発行された俗語辞典「俚言集覧」に記載されていることにあります。この辞典には「凡、人五十歳ばかりのとき、手腕、骨節痛むことあり、程すぐれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいふ。」と記されています。人生100年時代と人生50年の江戸?戦国?時代とは大きく差はありますが、程なくして治るというのは大きな間違えであることは間違いなく燻る人はいつまでも治らず、しまいには肩がガチガチに固まるフローズンショルダーになてしまいます。

治療

初期段階では肩の痛みが主な症状で、夜間に痛みが強くなることが多いです。また、肩を動かすと鋭い痛みが生じることがあります。この時期に炎症をいかに取れるかが勝負で、早めにきていただけるとエコーで炎症の箇所を特定しそこにピンポイントでステロイドの注射を行います。

痛みが進行すると、肩の可動域が徐々に制限され、腕を上げる、後ろに回すなどの動作が困難になります。特に、外転(腕を横に広げる動作)や外旋(腕を外側に回す動作)に制限がかかりやすいです。この場合もエコーにて腱峰下滑液包やその周囲の組織をハイドロリリースすることで可動域が改善することがあります。

症状がさらに進行すると、数ヶ月から1年程度で最も重篤化します。その後、痛みが軽減し、徐々に可動域が回復していくこともありますがそのまま肩関節が拘縮することも多くあります。となると、以前のブログに書いたようにサイレントマニュピュレーションが必要となります。

ただし、どの段階においても

リハビリテーションとして 肩の可動域を維持・回復させるために、ストレッチや物理療法は必須です!

極めて稀ですが、保存療法が効果を示さない場合、または重度の癒着や関節拘縮が生じた場合には、関節鏡を用いた手術が行われることがありますが、手術適応と判断した場合は肩関節の先生にご紹介いたします。

 

腱板断裂(けんばんだんれつ)

肩の筋肉と骨をつなぐ腱が部分的または完全に切れる状態を指し、特に肩の回旋筋腱板(ローテーターカフ)に生じます。腱板は、肩の安定性を保ち、腕を上下左右に動かす役割を担っています。腱板断裂は中高年層で多く見られ、老化や繰り返しの負担、怪我によって発生することが多いです。断裂の有無はレントゲンでは絶対に分かりませんので、エコーやMRIが必須になります。当院では エコーを全症例使用させていただき、腱板4つの全ての腱板の評価をさせていただいてます。

前述した肩関節周囲炎との大きな違いは腱が切れてしまうことで、肩を使った力が低下し、物を持ち上げる力が弱くなります。特に腕を外側に回したり、頭の上に持ち上げる動作が難しくなります。もちろん痛みを生じますので鑑別が大事になりますが、高齢者になるとほとんど切れてていることが多いので症状がなければ経過を見ることもあります。

治療

腱板断裂の治療には、保存療法と手術療法があります。

  1. 保存療法: 軽度の断裂や部分断裂の場合、痛みを抑えるために消炎鎮痛薬、注射、理学療法が行われます。肩の可動域を維持するために、リハビリテーションも重要です。

  2. 手術療法: 完全断裂や保存療法で効果が見られない場合は、手術によって腱を再建する必要があります。手術は関節鏡を用いた方法が主流で、術後はリハビリが欠かせません。

というように、上半期がベスト2まででました。

完全にペインクリニックというか整形内科です。そう

ペインクリニックは整形内科なのです。

そして、次にあげる1位の疾患はネタバレしますが腰痛

こちらは圧倒的にで患者様の約半数が腰痛で、そのうち脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアがダントツです。

そのための治療のプロトコールは当院独自なのもがございます。ということで、次回は1位は腰痛ですが、かなり長くなるため2回にわたりお届けいたします。

 

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