新生ペインクリニック
もう少しで開業1周年を迎えます!
本当に1年間あっという間でした。大変なことも多かったけれど、色々な人達と出会うことができたり、多くのことにチャレンジできたりで本当に本当に濃くて楽しい1年でした。いつもブログを読んでくれている患者様もありがとうございます。当院はこれからも地域の一端を担うことのできるクリニックとして日々発展していきたいと思います。これからも末長く応援よろしくお願いします。
さて、昨日は静岡の柔道整復師の皆様に向けて90分の特別講演を行いました。
内容はペインクリニックについてですが、私の思うペインクリニックについて増分に話をさせていただきました。
90分は長いと思われると思いますが、用意したものの半分も話せなかったです。
では、簡単にここでも私の考えるペインクリニックいや新生ペインクリニックの話をさせていただきます。
まずお伝えしたいことは、以前にもブログで書いた覚えがあるのですが、ペインクリニシャンは不遇なのです
何が不遇かって?
勉強ができるところが極端に少ないからです。
ではなんで少ないからって?
麻酔科の一部だからです。ペインのお勉強をみっちりしても大半、麻酔をさせられるんです。週4麻酔週2ペインができればいいところ。
全然違うカテゴリーなのに、ただかぶっているのは神経ブロックというワードのみ。
なので、ペインクリニックをしっかり勉強できる環境がないのです。
正直、もうこの際はっきり言いますペインクリニックは麻酔科とは全く別の科です。
どちらかと言うと整形よりです。かといって、もちろん整形疾患だけでもありません。
麻酔だけをかけてきて、理学療法や運動学や解剖学を学ばずに神経ブロック(特に硬膜外ブロック)だけで太刀打ちできるほど甘くはないと思っています。もちろん、帯状疱疹後神経痛や三叉神経痛だけをみたりするなら話は別ですが、痛みを治療するという意味では整形疾患が見れないと話にならないと思っています。
そうのように、体系だってペインクリニックを学ぶにはあまりにもその環境は少ないです。
給与だって低いです。勤務医では稼げません。と言うよりもそもそも働けるところはなかなかありません。
ただ、最近ではエコーがどんどん良くなっていくことで、麻酔科と整形外科の垣根が少しずつ取れてハイブリッドな医師が出てきているのを感じます。
麻酔だけかけている麻酔科と手術だけしている整形外科との間のブレンドのようなものです。
でも、極端な話 麻酔も手術も0でいいと思っています。
なので公式を書いてみました
全く違う科
強いて言うなれば
疼痛科かな?
神経ブロックの技術はできて当たり前なところですが、一番重要なのは解剖学だと思っています。ただ、解剖学も実際のご献体を触れる機会は極端に低いため、すぐに知識として生かせるのは理学、運動療法になります。
正直、私の師匠は理学療法士のみんなです。これまでも色々な施設で理学療法士の方々から教わり、吸収してきました。
自分の知らないことをたーくさん知ってます。親バカ的な発言で申し訳ないですが、当院の理学部のみんなも実際すごい勉強熱心ですごい人が集まったと思ってます。今まで色々渡り歩いて色々な理学療法士さんたちをみてきている自分が言うのだから間違いありません。
なので、クリニックとしては理学療法ありきの考え方です。運動器所見は実際に時間をかけて理学療法士がとってくれた方が正確だったりします^^
当院は1月で理学療法士が8人になりますが、100坪10人までを1ユニットとして多店舗展開を考えてます。
心理療法については学ぶ機会はあまりなかったので、専門の先生に繋ぐことで解決します。
ただし!
で、ここで重要なのは我々はレッドフラッグ
つまり危険な状態を見逃さないことが重要
ご紹介を受けたり、当院に来院された患者様で保存治療以外。つまり即手術が必要な方に関してはすぐに近くの提携病院と連携を取れる環境にしています。さらに、何時例に関しては東京の数多くの1流の医師や病院にお繋ぎします。
私は、このようなペインクリニシャンの不遇な状況を変えられるように教育の面からもクリニックの運営を行なっていきます。
ということで、来年の1月から1名新たにペインクリニシャンが当院で増員されます。(とりあえず週1の火曜日)ペインクリニシャンの不遇な状況を少しでも変えつつ痛みに対して少しでも何かできないかと常に自問自答してます。
私自身まだまだ未熟ですし、研鑽を怠ることはしません。常に突き進みます何卒当院を暖かい目で見守っていただけたら幸いです。