痛覚変調性疼痛
痛覚変調性疼痛は、身体の痛みを感じるしくみ自体に変調を来たします。
例えば、もう治った傷や病気の場所が続けて痛む(これを痛みの記憶と言います)ような状況が生じたり、うつ病や孤独感などの心理的要素や、社会的な環境や生活状況等のストレスが痛みとして現れることがあります。
これらは神経系が正常な痛みの信号の解釈を誤った結果生じます。痛覚変調性疼痛は、しばしば慢性的な痛みの状況で見られ、線維筋痛症や慢性疲労症候群などの状態に関連しています。また、近年は自律神経に不調をきたす方や慢性的に疲労感を感じる方も多くおり、慢性的なストレスが肩こりや背中の痛みを引き起こす場合があります。
これらは適切な運動療法や認知行動療法などの特殊治療または、適切な薬剤を使用することで改善します。痛覚変調性疼痛の治療は身体的な側面だけでなく、心理社会的な側面や痛みの感じ方も考慮に入れる必要があります。
当院では自律神経系に作用させる治療も様々ご用意しております。
自律神経失調症
慢性疲労症候群