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パルス治療

パルス高周波治療(Pulsed Radiofrequency, PRF)

 神経根パルス高周波法(PRF:pulsed radiofrequency)とは42度C以下で高周波を間欠的に発生させることで電場を発生させ、神経に作用し、鎮痛作用をもたらす方法です。パルス高周波法は神経組織の変性を起こす可能性は極めて低く合併症が少ないとされています。神経根パルス高周波法は500キロヘルツの高周波電流を20ミリ秒出力、480ミリ秒休止を2回/秒の頻度で電磁場をかけて痛みを軽減させる治療法です。高周波熱凝固法とは異なり温度は42度C以上にはなりません。熱により神経組織が凝固する訳ではありません。電磁場による作用が大きいとされています。

作用

パルス高周波は、短時間の電流をパルス状に流すことで神経に影響を与え、痛みの信号を調整します。

  • 神経の過敏性を抑える:痛みの伝達を調整し、過剰な痛みを軽減
  • 炎症を軽減する:痛みの原因となる炎症性物質の放出を抑制
  • 神経の再生を促す:神経障害性疼痛の改善が期待われる
適応疾患
  • 帯状疱疹後神経痛
  • 坐骨神経痛
  • 手術後や外傷後の神経痛
  • 脊椎手術症候群などの慢性疼痛
  • 神経障害性疼痛全般など
合併症

合併症は稀ですが、主に以下のものがあります。

  • 神経穿刺:極まれに痺れや痛みが続くことがあります
  • 感染
治療の流れ
  • 診察・検査:症状に応じて適応を判断し、エコーを用いて神経の位置を特定します。
  • 局所麻酔を使用し、エコーで確認しながら専用の針を神経の近くに挿入します。
  • パルス高周波を短時間照射します。
  • 治療後は安静時間を必要とし、その後帰宅誘導となります。
注意事項
  • 効果には個人差があります。
  • PRFの効果は数か月から半年ほど持続することが多いです。
  • PRFは手術を伴わない治療方法です。麻酔を受けて行いますが、切開や縫合などはありません。
  • PRFにより痛みが完全に消えるわけではなく、繰り返し治療が必要な場合があります。

 

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