メスを使わず、針一本で治療する「ばね指」の手術。
超音波ガイド下経皮的腱鞘切開術(ばね指)
超音波で腱や神経の位置を確認しながら、専用器具で腱鞘を経皮的に切開する日帰り手術です。
超音波ガイド下経皮的腱鞘切開術とは
ばね指は、指を動かす腱の通り道が狭くなり、引っかかりや痛みが出る状態です。この治療では、超音波で位置を確認しながら専用の器具でその部分を切開し、腱の通りをスムーズにします。
超音波ガイド下経皮的腱鞘切開術の主な特長
特徴1
外来・局所麻酔での日帰り手術
入院を必要とせず、局所麻酔による外来手術として行います。
特徴2
大きな縫合・抜糸が不要
通常、大きな皮膚切開や縫合、抜糸を必要としない方法で行います。
特徴3
手術当日から指を動かせる
原則として手術当日から指の曲げ伸ばしが可能です(日常生活での使用は痛みの程度を見ながら調整します)。
このような症状の方へ
指の付け根が痛む、引っかかる
指を曲げ伸ばしする際にばねのように跳ねる(ばね現象)
腱鞘内注射などの保存療法で十分な改善が得られない
指が伸ばしにくい、動かしにくい
治療の流れ
1
診察・適応の判断
症状や罹患指を確認し、超音波でA1腱鞘や腱の状態を評価します。
2
局所麻酔
患部に局所麻酔を行います。
3
超音波ガイド下でのA1腱鞘切開
超音波で屈筋腱・神経・血管の位置を確認しながら、専用器具でA1腱鞘を経皮的に切開します。
4
動作確認・帰宅

指の動きを確認したうえで保護を行い、ご帰宅となります。
メリットと注意点
メリット
皮膚切開を伴う手術に比べ、傷が小さく回復も早い
手術当日から指を動かせる
大きな縫合・抜糸が不要
注意点
穿刺部の痛みや皮下出血、まれに感染が生じることがあります
まれに神経・血管の損傷やしびれが生じることがあります
腱の癒着や切開不十分により、症状が残る・再発することがあります
ごく稀にCRPSや麻酔薬によるアレルギー反応が起こることがあります
超音波ガイド下経皮的腱鞘切開術(ばね指) に関するQ&A
再発することはありますか?
腱の癒着や不完全な切開などにより、症状が完全には改善しない場合や、再発する可能性があります。その場合は追加治療や、通常の切開手術など別の方法をご提案することがあります。
入院は必要ですか?
入院の必要はなく、外来での局所麻酔による日帰り手術として行います。
手術当日から指は使えますか?
原則として手術当日から指の曲げ伸ばしが可能です。ただし、強く握る動作や重い物を持つ作業、水仕事などは術後の状態を見ながら、医師の指示に従って再開してください。