突然の激しい肩の痛み、原因は「石灰」かもしれません。
パンピング(石灰沈着性腱板炎治療)
腱の中に溜まってしまった石灰を、注射器を使って洗い流し、痛みの原因を直接減らす治療法です。
パンピング(石灰沈着性腱板炎治療)とは
パンピングとは、主に「石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)」などの治療として行われる処置です。
超音波(エコー)で石灰が溜まっている位置を確認しながら針を刺し、注射器を使って薬液を出し入れ(ポンピング)することで、固まった石灰を砕いたり吸引したりして洗い流し、炎症の鎮静化を図ります。
激痛の原因「石灰」を減らす
肩の腱にカルシウム(石灰)が沈着すると、炎症が起きて強い痛みが生じたり、腕が動かせなくなったりします。パンピングはこの石灰を物理的に減らすことを目的としており、関節内の圧力を下げることで痛みの軽減を目指します。
パンピング(石灰沈着性腱板炎治療)の 主な特長
特徴1
痛みの原因へ直接アプローチ
痛み止めで様子を見るだけでなく、痛みの元となっている「石灰」そのものを吸引・洗浄して減らすことを目指す治療法です。
特徴2
エコーガイド下での正確な処置
レントゲンでは大まかな位置しか分かりませんが、当院ではエコー(超音波検査)を使用するため、石灰の位置や腱の状態をリアルタイムで確認しながら、正確に針を到達させることが可能です。
特徴3
メスを使わない日帰り処置
皮膚を切開する手術ではなく、注射針を用いた処置ですので、傷跡は小さく、日帰りで受けていただけます。
このような症状の方へ
突然、肩に激痛が走り、腕を動かすこともできない
レントゲン検査で肩に「石灰(白い影)」があると言われた
夜中に肩が痛くて眠れない、目が覚めてしまう
飲み薬や湿布だけでは痛みが治まらない
治療の流れ
1
診察・エコー確認

医師が診察を行い、エコーを用いて石灰の大きさや位置、硬さ(液状か固形か)などを確認します。
2
局所麻酔・パンピング処置

患部に局所麻酔を行い、エコーを見ながら針を刺します。生理食塩水や局所麻酔薬などを注入・吸引し、石灰を可能な限り洗い流します。
3
薬剤注入
処置の最後に、炎症を抑えるための薬剤を注入して終了します。
4
経過観察

処置後は肩の動きを確認します。当日は炎症を広げないためにリハビリは行わず、安静にしていただきます。後日、状態に合わせてリハビリをご提案します。
メリットと注意点
メリット
手術をすることなく、注射のみで石灰を減らせる可能性があります
痛みの原因となっている関節内の高い圧力を下げる効果が期待できます
エコーで確認しながら行うため、周囲の組織を傷つけるリスクを抑えられます
注意点
自由診療(保険適用外)となります(1回 9,000円)
処置後、一時的に炎症が強くなり、痛みや腫れ、重だるさが出ることがありますが、通常数日で軽快します
石灰が硬すぎる場合などは、一度の処置ですべて吸引できないことがあります
稀に皮下出血(内出血)が生じる場合があります
パンピング(石灰沈着性腱板炎治療) に関するQ&A
【パンピング(石灰沈着性腱板炎治療)】処置は痛いですか?
炎症が強い部位に触れるため、処置中に痛みを感じることがあります。局所麻酔を使用し、できるだけ苦痛が少ないように配慮して行います。
【パンピング(石灰沈着性腱板炎治療)】石灰は1回で全部なくなりますか?
石灰の状態(ミルク状か、チョークのように硬いか)によって異なります。柔らかい場合は抜けやすいですが、硬い場合は数回の処置が必要なことや、完全には取りきれないこともあります。
【パンピング(石灰沈着性腱板炎治療)】治療後、すぐに動かしていいですか?
処置当日は炎症が残っている可能性があるため、激しい運動やリハビリは避けて安静にしてください。医師の指示に従って、徐々に動かしていきます。