みしま痛み&リハビリクリニック

神経ブロック注射

痛みの「悪循環」を断ち切り、身体の回復スイッチを入れる。

単なる痛み止めではありません。興奮した神経を落ち着かせ、血流を改善することで、治癒へ向かう環境を整える治療法です。

神経ブロックとは

神経ブロックとは、痛みの原因となっている末梢神経やその周囲に局所麻酔薬を注射し、痛みの伝達を一時的に遮断(ブロック)する治療法です。

「痛みの悪循環」を改善する

強い痛みがあると、自律神経が緊張して血管が収縮し、血行が悪くなります。すると患部に「発痛物質」が溜まり、さらに痛みが強くなる…という「痛みの悪循環」が起こります。

神経ブロックはこのサイクルを断ち切ることで、麻酔が切れた後も痛みが軽減された状態を持続させ、治癒を促進することを目指します。

神経ブロックの主な特長

  • 特徴1

    エコーガイド下で正確にアプローチ

    当院では、超音波(エコー)検査装置を使用しながら行います。レントゲンや手探りだけでは分からない神経や血管の位置をリアルタイムで確認できるため、狙った神経へ正確に、かつ安全性の高い注射を行うことが可能です。

  • 特徴2

    血行改善効果

    痛みを止めるだけでなく、交感神経の緊張を和らげて血管を拡張させる作用があります。血流が良くなることで、酸素や栄養が患部に行き渡り、傷んだ組織の修復を助けます。顔面神経麻痺などの治療にも応用されます。

  • 特徴3

    「診断」としての役割

    「どこの神経が痛みの原因か」を特定するためにも役立ちます。特定の神経に注射をして痛みが消えれば、そこが原因であると確定(診断)できるため、その後の治療方針が明確になります。

このような症状の方へ

  • ぎっくり腰や椎間板ヘルニアで、急な痛みに襲われている

  • 坐骨神経痛で足にしびれや痛みがある

  • 帯状疱疹の痛みが長引いている

  • 飲み薬や湿布だけでは痛みがコントロールできない

  • 顔面神経麻痺などの血流改善治療が必要と言われた

治療の流れ

  • 1

    診察

    問診や理学所見、エコー検査などを行い、痛みの原因となっている神経を特定します。

  • 2

    エコーガイド下穿刺

    ベッドに横になり、患部を消毒します。エコー画面で神経と針先を確認しながら、慎重に針を進めます。
    ※針を刺す瞬間にチクリとした痛みがあります。

  • 3

    薬液注入

    ターゲットとなる神経の周囲に麻酔薬を注入します。注入時にズーンと響くような感覚や、温かい感覚が生じることがあります。

  • 4

    安静・効果判定

    注射後は15分〜30分程度、院内で安静にしていただきます。その後、痛みの変化や麻酔の効き具合(しびれの有無など)を確認して終了です。

メリットと注意点

メリット

  • 痛みの伝達経路を直接遮断するため、速やかな鎮痛効果が期待できます

  • 慢性的な痛みで凝り固まった筋肉や血管を緩め、血流を改善します

  • エコーを用いることで、血管や他の臓器を傷つけるリスクを低減しています

注意点

  • 局所麻酔薬の影響で、治療後数時間は手足に力が入らなかったり、しびれが残ったりすることがあります(車の運転はお控えください)

  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、出血のリスクがあるため事前に申し出てください

  • 稀に気分が悪くなったり、注射部位に内出血が生じたりする場合があります

  • 効果の持続時間には個人差があり、複数回の治療が必要な場合があります

神経ブロック注射 に関するQ&A

  • 神経ブロック注射は痛いですか?

    一般的な採血などの針を使用しますが、刺す瞬間のチクリとした痛みや、薬が入るときの重い感覚はあります。できるだけ痛みを抑えるよう、エコーで最適なルートを確認して行います。

  • 神経ブロック注射は癖になりませんか?

    「一度打つと止められなくなる(癖になる)」ということはありません。痛みの悪循環を断つための治療ですので、症状が改善すれば回数を減らして終了します。

  • 当日はお風呂に入れますか?

    基本的には当日からシャワーや入浴は可能です。ただし、注射部位を強くこすったり、長湯をしたりすることは避けてください。

  • 【群発頭痛】神経ブロックや動注療法で、激痛を緩和できますか?

    はい。当院では神経ブロックをはじめとし、側頭動脈に動注療法を行う新しい治療も行なっております。もちろん鎮痛薬も使用します。
    「ただの頭痛」と思わず、早めの専門的治療が重要です。

  • 薬やブロック注射で治る?筋肉ではなく神経への治療法?

    症状や原因に応じて段階的に行います。

    • 神経痛に特化した内服治療
    • 神経ブロック治療
    • 原因評価(血管との関係など)
    • 必要に応じて専門的治療の検討
      「歯や筋肉の問題ではない」ことを見極めることが第一歩です。
  • 帯状疱疹の痛みに対し神経ブロック治療などを併用する理由は?

    はい。帯状疱疹の痛みは、通常の鎮痛薬だけでは抑えきれないことがあります。そのため、神経痛に特化した薬、神経ブロック治療などを組み合わせることが重要です。

  • 【肋間神経痛】肋間神経痛に対し神経ブロック治療などを行うことはありますか?

    原因に応じて組み合わせます。神経痛に対する内服治療、神経ブロック治療、筋・筋膜へのアプローチ、姿勢・動作の調整。「痛みの出ている神経」を的確に評価することが重要です。

  • 【CRPS(複合性局所疼痛症候群)】神経ブロックや運動療法を併用?CRPSの多角的な治療法とは?

    CRPSの治療は、一つの方法だけで行うものではありません。神経の過敏状態を落ち着かせる治療を基本に、神経ブロックや末梢神経への治療、血流や自律神経のバランスを整える治療を組み合わせて行います。また、痛みを恐れて動かさなくなると症状が悪化しやすいため、状態に合わせたリハビリや運動療法も重要な治療の一部です。症状が長く続く場合には、より専門的な痛みの治療を検討することもあります。

  • 【胸郭出口症候群(TOS)】姿勢調整や血流へのアプローチ、ブロック治療などの治療法は?

    姿勢・肩甲帯の調整、神経・血流へのアプローチ、必要に応じてブロック治療。

  • 【頸椎椎間板ヘルニア】手術は回避できる?安静やリハビリなどの保存療法で治る?

    多くの場合、保存的治療で改善します。
    ・安静・リハビリ
    ・神経の炎症を抑える治療
    ・痛みのコントロール
    症状の経過を見ながら判断します。