膝の痛みを軽くするために、「体重」を見直しませんか?
変形性膝関節症の体重管理療法
「痩せなさいと言われたけれど、膝が痛くて運動できない」という方へ。医師のサポートによる医学的な体重管理で、膝への負担軽減を目指します。
変形性膝関節症の体重管理療法とは
体重が重いことは、膝関節にかかる負担を増大させ、変形性膝関節症を進行させる大きな要因の一つです。
当院では、肥満を伴う変形性膝関節症の方に対し、生活習慣の改善指導に加え、必要に応じて医師の判断のもと注射薬(GLP-1受容体作動薬など)を用いた体重管理プログラムを行っています。
なぜ医療機関での管理が必要か
膝が痛いと運動量が減り、体重が増え、さらに膝が痛くなるという悪循環に陥りやすくなります。自己流のダイエットが難しいこの状態に対し、食欲に関わるホルモンに作用する薬剤などを適切に使用し、無理なく体重をコントロールすることで、膝の痛みや炎症の緩和を目指します。
変形性膝関節症の体重管理療法の 主な特長
特徴1
膝の治療を目的としたプログラム
単なる美容目的の痩身ではありません。あくまで「膝関節への負担軽減」を第一の目的とし、整形外科医が変形性膝関節症の治療計画の一環として管理を行います。
特徴2
GLP-1受容体作動薬等の活用
医師が必要と判断した場合、食欲を自然に抑える働きがある注射製剤(セマグルチドなど)を使用します。代謝や食欲調整に関わるホルモンに作用し、食事療法の継続をサポートします。
特徴3
生活習慣病の改善もサポート
適正体重に近づけることで、膝の痛みだけでなく、併発しやすい高血圧、脂質異常症、高血糖などの生活習慣病のリスク軽減も期待できます。
このような症状の方へ
変形性膝関節症と診断され、医師から減量を勧められている
膝が痛くて運動ができず、体重がどうしても増えてしまう
BMI(体格指数)が高く、将来的に膝の手術が必要になるか不安
血圧や血糖値など、健康診断の数値も気になっている
治療の流れ
1
診察・適応判断

医師が膝の状態、体重(BMI)、血液検査の結果などを確認します。治療の適応があるか、薬剤を使用しても問題ない体質かを慎重に判断します。
2
治療計画・指導

食事療法や運動療法のアドバイスを行うとともに、薬剤を使用する場合は自己注射の方法や注意点について詳しく指導します。
3
治療開始(自宅での管理)
ご自宅で食事・運動療法を並行しながら、医師の指示通りに薬剤を使用します。
4
定期的な通院

定期的に診察と血液検査を行い、体調に変化がないか、体重が順調に減っているかを確認します。状況に応じて薬剤の量を調整します。
メリットと注意点
メリット
膝への物理的な負担が減ることで、慢性的な痛みの軽減が期待できます
意志の力だけに頼らず、医学的なアプローチで食欲をコントロールしやすくなります
体重減少により、将来的な人工関節手術のリスクを下げられる可能性があります
注意点
本治療は公的医療保険が適用されない「自由診療」となります
薬剤の副作用として、使い始めに吐き気、便秘、胃のむかつき、倦怠感などが現れることがあります(多くは一過性です)
薬を使えば自動的に痩せるものではなく、食事療法と運動療法の併用が不可欠です
妊娠中・授乳中の方、重度の胃腸障害や膵炎の既往がある方などは受けられません
変形性膝関節症の体重管理療法 に関するQ&A
【変形性膝関節症の体重管理療法】費用はどのくらいかかりますか?
使用する薬剤の量によって異なりますが、月額およそ16,500円〜53,500円(税込)程度です。別途、診察料や検査料がかかる場合があります。詳細は料金表をご確認ください。
【変形性膝関節症の体重管理療法】薬はずっと続けなければなりませんか?
目標体重に達し、生活習慣が改善されれば、医師と相談の上で徐々に薬を減らし、終了することを目指します。
【変形性膝関節症の体重管理療法】糖尿病の薬と同じですか?
同じ成分(GLP-1受容体作動薬)が糖尿病治療に使われることがありますが、当院では「変形性膝関節症に伴う肥満治療」として自由診療で使用します。糖尿病の治療薬として処方するわけではありません。