みしま痛み&リハビリクリニック

肩関節周囲炎(五十肩)

肩関節周囲炎(Shoulder Impingement Syndrome)は、肩関節周囲の組織に炎症や圧迫が生じ、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。

  • 特徴1

    肩関節周囲炎は、肩関節の周囲にある軟部組織(特に腱や粘液包)が炎症や圧迫を受けることによって引き起こされます。

  • 特徴2

    一般的に、肩の前面や側面に痛みがあり、特に肩を上げる動作や物を持ち上げるときに痛みが増悪します。

症状

  • ・肩の痛み:特に上腕部や肩の前部に痛みを感じます。
  • ・痛みの悪化:肩を上げたり、物を持ち上げたりする動作で痛みが増すことが多い。
  • ・しばしば夜間の痛みや不眠症状が伴うことがあります。

原因

肩の過度の使用や急激な運動、姿勢の問題が原因となることがあります。
また、肩の筋肉や腱の不均衡、関節の異常な構造、骨棘(骨の突起)なども要因として考えられます。

病期

炎症期

  • ・この病期は、痛みが最も強い段階です。
  • ・炎症が関節内に広がり、痛みや腫れが強く、肩の運動制限が初めて現れる時期です。
  • ・通常、この期間は数週間から数か月続きます。

拘縮期(凍結期)

  • ・この段階では、痛みはやや緩和されますが、肩の運動制限が進行します。
  • ・関節内の炎症が収まり、肩の筋肉と腱の拘縮(硬直)が進行します。
  • ・肩の運動範囲が急激に制限され、特に外旋(肩を外に回す動作)が困難になります。
  • ・この期間は数か月から数年にわたることがあります。

回復期(解凍期)

  • ・この段階では、肩の運動制限が緩和し始め、徐々に肩の機能が回復します。
  • ・痛みも緩和し、日常生活の活動に戻りやすくなります。
  • ・この期間も数か月から数年かかることがあります。

    ※拘縮肩(四十肩・五十肩)は個人差が大きいため、症状の進行速度や期間は患者によって異なります。適切な治療や物理療法は、各段階での症状の管理と肩の機能回復を支援します。早期の診断と治療が重要であり、医師の指導の下で適切なアプローチを選択することが大切です。

診断と治療

  • ・診断には、症状の評価、身体検査、画像検査(X線、MRI、超音波)が含まれます。
  • ・治療は、保存療法(安静、リハビリテーション、薬物療法)、注射療法(ステロイド注射)、手術(最終的な選択肢)などがあります。
  • ・リハビリテーションでは、筋力トレーニングやストレッチ、姿勢の改善などが行われ、炎症を軽減し、肩の機能を回復させるのに役立ちます。

肩関節周囲炎(五十肩) に関するQ&A

  • 【肩関節周囲炎(五十肩)】関節包の炎症や癒着で肩が動かなくなる肩関節周囲炎とは?

    肩関節を包む関節包や靱帯、腱などに炎症や癒着が起こり、肩が痛くて動かしにくくなる状態の総称です。一般的に「五十肩」と呼ばれます。

  • 【肩関節周囲炎(五十肩)】腕が上がらない、夜眠れないほどの痛みは五十肩の特徴?

    肩を動かすと痛い、腕が上がらない、背中に手が回らない、夜間痛(寝ていると痛い)が強い。特に、自分で動かしても、他人に動かしても同じように動かないのが特徴です。

  • 【肩関節周囲炎(五十肩)】五十肩の原因は加齢や血流低下、癒着によるものですか?

    明確な原因が分からないことが多く、加齢、血流低下、使わなくなることによる癒着、などが関与すると考えられています。

  • 【肩関節周囲炎(五十肩)】自然に治るのを待つと可動域制限が残る恐れがありますか?

    自然に改善することもありますが、強い痛みが長引く、可動域制限が残ることもあり、適切な治療で回復を早めることが重要です。

  • 【肩関節周囲炎(五十肩)】痛みの緩和と段階的なリハビリで行う五十肩の治療法とは?

    肩関節周囲炎の治療は、痛みの強い時期には炎症を抑える治療を行い、痛みが落ち着いてきたら少しずつ肩を動かすことが基本です。研究でも、痛みを我慢して無理に動かすより、適切な鎮痛と段階的なリハビリが回復を早めるとされています。症状に応じた治療が大切です。

  • 【肩関節周囲炎(五十肩)】注射やリハビリ、サイレントマニュピレーション等の治療法は?

    治療は時期により異なります。痛みが強い時期は炎症を抑える治療や注射で痛みを和らげ、痛みが落ち着いてきたらリハビリで動きを改善します。改善が乏しい場合には、麻酔下で関節の動きを回復させる「サイレントマニュピレーション」を行うこともあります。無理に我慢せず、段階的な治療が回復を早めます。