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ブログNo.7 特殊治療 その2 注射の種類 何が違うの?

[2023.11.06]

皆様おはようございます。

先週は金曜日が休みで、世間では三連休になるところですが、私達は土曜日があるので三連休にはなりませんが、私はゴルフと学会のシンポジウム発表などで充実した3日間でした。

もっと家族との時間を増やさなきゃな…

 

さて、今回はペインクリニックとしては当たり前ですが、特殊治療の王道 注射についてお話しします。

王道すぎて特殊治療とは呼べませんが、今のところ注射と言ってもインターネットで調べると

神経ブロック ハイドロリリース プロロセラピー トリガーポイント など 多くの注射の方法が散見されます。でもこれらは明確に違いがあるので、用途も様々で使い分けが重要です。

 

まず根本的な違いは、内容よりも保険診療か否か 実は神経ブロック、トリガーポイントは保険診療で算定できますが、ハイドロリリース、プロロセラピーはまだ保険適応にはなっていません。ちなみにハイドロリリースは来年度の保険診療加算に加わる可能性があります。いやいや、一つの手技が認められるようになるとは本当に素晴らしいことですね!

ただ、自由診療でやる方法もありだと思ってます。近く、トリガーポイントやハイドロリリースを当院では自由診療に切り替えます。ご理解よろしくお願いします。

では、これらの違いってなんなんですか?ということですが

簡単にいうと内容物(薬剤)の違いで、何を求めて行うかというところにあります。

すでに有名な?(聞いたことはあると思います)神経ブロックやトリガーポイントは局所麻酔薬が入っております。神経ブロックは基本的には神経の伝達を途絶し疼痛を除去します。神経の周囲に薬(局所麻酔)を注入する事による、薬理効果が主体です。ということは薬理効果が切れたら痛みはまた出てきます。トリガーポイントも局所麻酔による効果が主体ですが、これは神経にというわけではなく、筋硬結、いわゆる筋肉の凝り固まったところをピンポイントととして注射します。

でははハイドロリリースやプロロセラピーってなんですかい?というところですが

ハイドロリリースは定義の差はあれど、水溶液で組織を剥離すること、(特に結合組織)に尽きると思います。それは神経の周りであったり、筋肉と筋肉の間のファシアであったり、筋肉そのものであったりもします。ここら辺は実はとても敏感なところなのであまり深くはカキコしませんが、気になった方はこちらをご参照ください。ものすごく詳しく書かれております。

https://www.jnos.or.jp/

私は生理食塩水で行いますので物理的な作用で癒着している組織などを剥離し、血流や神経の本来の働きを取り戻すことに使用しています。筋硬結にもよく使用します。

 

一方で現在、海外のスポーツ整形などでよく行われるようになってきているプロロセラピーですが、内溶液は5%グルコースなどの糖質入りの薬液を注入します。対象となる病態はハイドロとは逆に剥離ではなく、炎症を誘起させて自己修復力を高める治療法です。機能障害のある関節包や靱帯に炎症をさらに引き起こし、人体が自然に持つ体の治癒システムを刺激することでコラーゲンが増大し、損傷した腱、靭帯、骨腱接合部、軟骨、関節包の回復を促していきます。

始めて論文で登場したのは1956年に発表されたものだと言われています。

Hackett, GS (1956). Ligament and tendon relaxation treated by prolotherapy. Springfield, IL: Charles C. Thomas.

ただ、この注射は注入時の痛みが強いので使用には医師、患者とも勇気が入ります。私は実はプロロはしてません。(また別の回でお話しするPRPをしてます)

 とまあ、4種類注射方法を書きましたがまとめると

 

私はこのように使い分けてます

神経ブロック:神経障害性疼痛 例えば 帯状疱疹後神経痛のように神経自体がぼろぼろ

トリガーポイント:肩こり 硬結あるパターン

ハイドロリリース:術後などの神経障害による癒着 絞扼性神経障害 肩こり 胸郭出口症候群 など

プロロセラピー:靭帯損傷、肉離れなど →当院ではPRP(自費診療)

プロロが発展してPRP治療に至ったとも言われてます。PRPはまた別の機会に

 

ただし、どの治療法も共通して言える事がありますそれは

超音波エコーを使用する

 

正直、私は神の手を持っているわけでないので、私はエコーがないと何にもできません(神の手を持っている先生は実際におります)

が!

エコーがあればほぼ全ての組織を見る事ができます。(もちろんわからないこともあります)従って治療部位もほぼ確実にその場所へ注入する事ができます。

私にとってはエコーは相棒であり心強い医療機器です。

ということで、次回はエコーを使用したハイドロリリースや神経ブロックについてより細かくお話しいたします。特殊治療ではないですが、ご期待ください!

 

ちなみに当院の特殊治療に挙げているラッツカテーテルは中枢神経(脊髄レベル)のハイドロリリースだと思っています。

 

下記が当院の特殊治療です。ご参照ください

特殊治療

では、次週はエコーを使用した治療方法

神経ブロックとハイドロリリースについてお話しいたします。

 

 

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