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ブログ.19 特殊治療 その9 サイレントマニピュレーション

[2024.01.29]

皆さんおはようございます。

先週の水曜日は当院は休みでしたが、私は東京にある兄の病院で人間ドックを受けてきました。内視鏡から腹部エコー、胸部CT,脳のMRIすべて全身のメンテナンスのために行いました。

僕の場合は検査ですが、内視鏡をやる際やはり緊張しました。麻酔としてプロポフォールをしましたが、やはり医療を受けるのはドキドキしますね。ラクツカテーテルを部分麻酔で受けられて痛い思いをされている皆さんの気持ちがとてもよくわかりました。でも、すいませんラクツは全身麻酔ができない理由があるんです。。(プロポフォールは全身麻酔ですいずれ麻酔の話もブログに書きますね!)さらにもっともっと、患者さん目線になろうと誓った1日でした^^

 

さて、今日は

サイレントマニピュレーション(以下SM)

についてお話ししたいと思います。

先週も書いたように、SMは朴先生が考案し皆川先生が臨床応用の形にされたと言われております。朴先生も皆川先生も整形やペインの先生方の中では知らない方はいないくらい著名な先生方です。

https://jeo-esska.springeropen.com/articles/10.1186/s40634-022-00500-z

朴先生の論文がこちら、1600名近くの患者様にSMを行なったものの後ろ向き研究です。

そもそもサイレントマニピュレーション(SM)って何ですかというところですが

サイレントマニピュレーションとは非観血的肩関節授動術のことです。『非観血的』とはメスを使わない手技、すなわち外科的処置をしないで治療するという意味です。なので一般的な手術は全部『観血的』ということになりますね。

内視鏡や関節鏡も『観血的』になるかな。。ラクツは血が出ないから『非観血的』かな。。

まあ、細かいことは置いておいてそういうことです^^

外来で出来るため入院がいりません。

また『授動術』とは動かなくなった関節を動きやすくすることを言います。

さて、ここでなんで関節が硬くなるかを説明していきます。

まず、皆様がいわゆる肩が痛いとして通院なさる中に、40肩50肩と言われて来ましたという肩が多くいらっしゃいます。

40肩、50肩って何?というところからですがそれにはまず肩の解剖を知っていただくことが大事です。

肩を骨頭という肩関節のところで輪切りにするとこのように見ることができます。真ん中の白ものが骨頭で、骨頭が輪切りにされたものです。その周りに緑の関節包が覆っていてさらにその外に4つの腱板、つまり筋肉がついています。この筋肉はいわゆる肩関節のインナーマッスルで肩の安定性を保っています。

後ろから見ると

こんな感じで、棘上筋、棘下筋、小円筋、そしてこちらには書かれていないですが前方に肩甲下筋があります。これら4つの筋肉が腱板になります。

皆様が痛みを出して肩が動かなくなってから来院された状態は、つまりこれらの筋肉のどれかもしくは関節包、またはどちらも硬くなっている場合です。(凍結型)いわゆる皆様のいう40肩、50肩の状態ですね。

では、なんでそうなってしまうのか?

答えは炎症にあります。

おそらく肩が動かなくなった理由で、いきなりガチガチになったという方はいらっしゃらないと思います。初めは必ずどこかが痛くてという状態ではありませんか?

これは肩のどこかで炎症が起きているのです。その時に早い段階で炎症を取れるような治療を(当院ではエコー下でのステロイド注射)行えば、肩はまたすっと動くようになるはずです。でも我慢しているとだんだんに肩の周囲の筋肉やさらには関節包まで硬くなってきてしまいます。痛みがないのに動かないなどは凍結型です。

当院では、まずは患者様の肩がどの段階にあるかを見極めます。そして、理学療法士とカンファレンスをしてSMをした方がいいかを決めています。大体の基準は5、5の法則と当院ではしていて、外転50度、外旋5度の場合はSMを行います。また、筋肉(腱板)のリハビリで改善が認められるもののそれ以上どうしても可動域が改善せず私生活に影響がある場合にはSMとしています。

SMをした後は必ず理学療法士と密なカンファレンスと治療計画を立てて、診察と理学療法を普段より多く受けていただきます。

と、かなり長くなってしまいましたのでサイレントマニピュレーションの実際の内容はまた来週にお話しさせていただきます。

さて、行ってきます。またクリニックでお会いしましょう!

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