院内文庫本紹介その4 脳の強化書
皆様こんにちは!
昨日子供の陸上大会を富士陸上競技場まで行き応援してまいりましたが、私も今年の目標である1日1Kmを欠かさずにやつことを決めてから少しずつ走る楽しさが分かってきたかもしれません。とはいえ、無理するとどうせ続かないので私は、1km以上は決して走りませんけどね^^そのかわり1kmは何があっても必ず走ります!
さて、このように習慣を変えていくと新しいことに気が付きます。
脳が活性化されていくのでしょうね。
そこで今回ご紹介する書籍は加藤俊徳先生の「脳の強化書」です。タイトルからして「脳を鍛える」って何だか難しそう…と思うかもしれませんが、実際は驚くほど分かりやすくて実践的な内容でした。
中でも特に興味深かったのが感情系脳番地と痛みのつながりについての話です。「痛みと感情って関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、これが実はめちゃくちゃ深いんです!
🧠 感情系脳番地とは?
感情系脳番地は、その名の通り「感情」を司るエリアです。喜びや悲しみ、怒り、不安など、私たちが日常的に感じる感情はここで処理されます。
加藤先生によれば、この感情系脳番地は他の脳番地と密接に関わり合いながら働いていて、特に痛みを感じるときには大きな影響を受けるんだとか。
痛みと感情の意外な関係
以前のブログにも書いた、認知行動療法の神髄はまさにここにあるのではないかと思います。
例えば、腰痛や肩こりのような慢性的な痛みを抱えていると、「また痛くなるかも…」「どうしよう…」というネガティブな感情が湧いてきますよね。この感情が感情系脳番地を刺激し、さらに痛みを強めるという悪循環に陥ることがあるんです。
逆に、感情系脳番地が活性化してポジティブな気持ちになると、痛みの感じ方が軽減されることも研究でわかっています。
そこで、感情系脳番地を鍛えることで、痛みの悪循環を断ち切る手助けができるそうです。
本の中ではこんな方法が紹介されていました:
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「ありがとう」を声に出して言う
感謝の気持ちを言葉にするだけで、感情系脳番地が活性化!ちょっと恥ずかしいと感じても、習慣にすると気分が明るくなります。 -
楽しい記憶を思い出す
過去の旅行や友人との楽しい出来事を意識的に思い出すだけで、脳内のポジティブ回路が動き出します。 -
お気に入りの音楽を聞く
感情系脳番地にダイレクトに響くのが音楽!痛みを感じているときこそ、心が和らぐ曲を聞いてみて。
とまあ、そんな簡単なことで慢性痛が取れたら臨床家としても苦労しないんですけどね!でもやってみてください^^
他には感情系のほかに7つの番地があると書かれています。
8つの脳番地
- 思考系:論理的に考える力
- 感情系:感情を感じる力
- 伝達系:言葉や表現力
- 記憶系:覚えて思い出す力
- 運動系:体を動かす力
- 視覚系:見る力
- 聴覚系:聞く力
- 理解系:物事を把握する力
これらは、それぞれが連携して働いているので、どれか1つだけ強化しても不十分。全体をバランスよく育てるのが脳トレの基本だそうです。
具体的なトレーニング例
本の中では「すぐに実践できるトレーニング」が紹介されています。いくつか試してみた中で、特に面白かったのがこちら:
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朝の5分間、鏡を見ながら笑顔の練習
これ、簡単だけどめちゃくちゃ効果あり。感情系と伝達系を一緒に鍛えられるんだとか。 -
新しい道を通って通勤・通学する
普段使わない視覚系や理解系が刺激されるらしいです。 -
毎日3つ「良かったこと」を書き出す
ポジティブな感情が脳全体を活性化させるそうで、これを続けるとモチベーションもアップ!
僕も早速日々のルーティンに良かったことを3つ書き出すことをしてみようかと思います!
では皆様もぜひこちらの本を手にとって見てください!