みなさま、おはようございます!
来週、ペインクリニック懇話会で当院についてお話しをする機会をいただきました。そこで当院についてまとめている中で、うちのコンセプトを再確認したので皆様にも改めてお伝えいたしますね!
当院のコンセプトは痛み痺れを諦めないということを掲げております。
とても大胆なコンセプトですが、できる限りの治療方法を集結させて様々な痛みに対応できるようにしております。
なので、当院は生活習慣病などは取り扱っておりません。
ただ、超音波エコーを使用して実は治療以外にも行なっていることがあるのです。それは頸動脈のプラークの有無です。
最近は超音波の魅力について語っておりますが、もちろん超音波は本来、腹部超音波や心臓超音波などが主流です。ただここ近年で整形外科領域の筋肉、神経、靭帯など軟部組織と言われる分野で目覚ましい改良がなされいる、発展著しい分野なのです。
当院では腹部超音波は門外漢なので行いませんが、血管内のプラークを確認したり、血流速度を確認することもあります。もちろん血管に異常を認めたり採血やABI(足関節上腕血圧比Ankle-Brachial Index)下肢動脈の狭窄や閉塞を評価する指標で、異常があればすぐに循環器内科の先生にご紹介しておりますのでご安心ください。
動脈エコーで何がわかるの?
① 動脈硬化の有無
② 血管の狭窄や閉塞の程度
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動脈がどのくらい狭くなっているか(=狭窄率)
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血流のスピードやパターンの異常
③ 脳梗塞・心筋梗塞のリスク評価
どんな人が受けるの?
検査の流れ(簡単です)
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ベッドに仰向けで寝る
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首の左右にゼリーを塗って、超音波プローブを当てる
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検査時間は約10〜20分ほど
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痛みなし・放射線なし・安全な検査です
検査でよく見る項目
項目名 |
説明 |
IMT(内膜中膜複合体厚) |
血管壁の厚み。1.0mm以上で動脈硬化が疑われることも。 |
プラーク |
動脈の中にたまった脂肪やカルシウム。大きさ・性状を評価。 |
血流速度(PSV) |
狭窄があると速度が上がる。 |
狭窄率 |
血管が何%狭くなっているか。70%以上なら注意が必要。 |
頸動脈エコー検査結果の主な項目と見方
項目 |
意味 |
基準 |
注意すべき値 |
IMT(内膜中膜複合体厚) |
血管壁の厚さ。動脈硬化の進行を反映 |
~0.9mm程度が正常 |
1.0mm以上で軽度動脈硬化、1.5mm以上はプラークと判断されることも |
プラーク(plaque) |
血管内にできた脂肪のかたまり |
なしが正常 |
存在+大きさ・性状(柔らかい・硬い)を評価 |
PSV(Peak Systolic Velocity) |
最高血流速度(収縮期) |
~125cm/s |
150cm/s以上なら狭窄を疑う、200cm/s以上で中等度〜高度の狭窄もあり得る |
狭窄率(%) |
血管がどれくらい狭くなっているか |
~30%未満 |
50%以上で中等度狭窄、70%以上で高度狭窄(脳梗塞リスク↑) |
結果の読み方(例)
もしあなたの結果にこんな数値が書いてあったとしたら…
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IMT:1.2mm(右)
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プラークあり(左)
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PSV:190cm/s(左内頸動脈)
この場合は:
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IMTが1.0mmを超えていて軽度の動脈硬化あり。
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プラークが左にあり、将来的に血管が詰まりやすくなる可能性。
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PSVが190cm/sと高めなので、左側に狭窄(血管の狭まり)がある可能性あり。
という感じです!ただ当院は生活習慣病に対してのお薬や治療は行なっておりませんので悪しからず。。
痛みの治療という意味では、何度かこちらにも書き込みをした動注治療ですね!そちらはこちらをご覧ください!
https://mishima-itami.com/blog/%e3%83%a2%e3%83%a4%e3%83%a2%e3%83%a4%e8%a1%80%e7%ae%a1%e3%81%a3%e3%81%a6%e7%9f%a5%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%be%e3%81%99%ef%bc%9f