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本から学ぶ健康の基本 vol.1

[2025.11.04]

皆様、おはようございます

休日はどのようにお過ごしですか?私は、家でゴロゴロすることがほぼ皆無で、必ず家族や友人と外でなにかしていたり、学会や勉強会に勤しんだりしております。

なので昨日、一昨日は東京から実兄が仲間たちを引き連れて三島まで遠征に来られたので、初めて2日間連続ゴルフを行いました。1日目は東名カントリー、2日目は東富士カントリー両方とも長いコースなので飛距離が出ないと厳しいコースではあります!かなりしんどいですね、体に響きます。

運動した後はがっつり食事をとり風呂に入りゆっくりして爆睡!それが一番の健康の源だと思っております。是非皆さんも、休日は外に出て活動してください。休むという概念は家でゴロゴロするのではなく、外でリフレッシュという概念に置き換えるといいです。

 

さて、ということで爆睡をする私から、一つ皆様に睡眠についてお話したいことがあります。

巷ではショートスリーパーが流行っていたりすることもありますが、正直それをできる人はいいですが皆には、お勧めできません。もしくは無理にショートスリーパーを目指す人。本当に気を付けてください。ショートスリーパーがかっこいい!とあこがれるのはやめた方がいいです^^

ということで、今日はこちらの本をもとに睡眠についてお話ししましょう。

『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治)

みなさんは、毎晩の睡眠を「なんとなく」過ごしていませんか?
私自身はロングスリーパーで、6時間睡眠ではまったく回復した気がしません。逆に、しっかり眠れた翌日は診療の集中力にも響きます。

今回紹介する『スタンフォード式 最高の睡眠』(西野精治著・サンマーク出版)は、そんな“睡眠の質”を科学的に改善するための一冊です。著者はスタンフォード大学睡眠生体リズム研究所の所長を務めた日本人研究者で、長年にわたり睡眠のメカニズムを脳波やホルモンレベルで解析してきた第一人者です。

キーワードは「最初の90分」

この本で最も印象的なのが「最初の90分が勝負」という考え方です。
人間の眠りはノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)が約90分周期で交互に現れます。その中でも最初のノンレム睡眠が最も深く、脳も体も最も回復する時間帯です。
この最初の90分をいかに“深く”できるかが、翌日の集中力・免疫力・メンタル安定性を決めるといいます。つまり「どれだけ寝たか」よりも「どう寝始めたか」が重要なのです。

質の高い睡眠を作る方法

本書で紹介される改善法は、どれも科学的な根拠に基づいています。たとえば――

  • 入浴は就寝の90分前に:40℃のお風呂に15分ほど浸かり、一度深部体温を上げることで、下がるタイミングで自然な眠気が訪れます。

  • 朝の光を浴びる:起床後すぐに太陽光を浴びると、メラトニンのリズムが整い、夜に眠くなる時間も安定します。

  • 寝る前の食事とスマホを控える:胃腸を休ませ、ブルーライトを避けることで自律神経が副交感神経優位になり、入眠がスムーズになります。

  • 休日の「寝だめ」はほどほどに:体内時計が乱れ、かえって翌日の寝つきが悪くなります。

どれも「努力」ではなく、「タイミング」を整える方法です。これは忙しい現代人にも実践しやすく、生活の質を根本から変えるヒントになります。

まだまだ、これはほんの序の口

ご興味がある方は是非、お手に取ってみてくださいね

🩺臨床とのつながり

私のクリニックでも、慢性疼痛やうつ状態の患者さんは、ほぼ例外なく睡眠の質が低下しています。睡眠不足は交感神経の緊張を高め、筋緊張・血流低下・痛覚過敏を引き起こします。
「眠れないから痛い」「痛いから眠れない」という悪循環に陥るケースも多く、まず睡眠リズムを整えるだけで痛みの感じ方が和らぐことがあります。
この本で述べられる“最初の90分を整える”という考え方は、まさに臨床にも通じる科学的なアプローチです。

🌙まとめ

『スタンフォード式 最高の睡眠』は、“たくさん寝る”より“うまく寝る”ための教科書です。
ロングスリーパーの私自身、この本を読んで「自分に必要な睡眠をきちんと確保することは怠けではなく、脳と体を守る投資なのだ」と確信しました。

みなさんも、まずは今夜から「入浴のタイミング」と「寝はじめの90分」を意識してみてください。
それだけで、翌朝の目覚めと1日の集中力が変わるはずです。

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