オーソモレキュラーを学びましょう その3 石灰化とは
おはようございます!
ついにゴールデンウィークも最終日
私は昨日まで家族で蒲郡のラグナシアで遊んで来ました!
ラストは花火でしたが、アスレチックがすごかったです、これは落ちたら怪我ではすみませんね。
というのは嘘でこちらはトリックアートです^_^不思議ですよね、見方一つでこんなにも頭が騙されてしまうのですから。
トリックアートにちなんで目に見える値が全てという事では無いという話をします。
具体的には石灰化のCaについてです。
という事で今日はなぜ肩などが石灰化するのかについて考えてみましょう!
「石灰化(カルシウムの異常沈着)」と「カルシウム(Ca)」「マグネシウム(Mg)」の関係は、オーソモレキュラー療法でも非常に注目されています。
石灰化とは?
石灰化とは、カルシウムが本来あるべきでない場所に沈着してしまう現象です。
たとえば:
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血管壁 → 動脈硬化(血管の石灰化)
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筋肉や関節 → 関節痛、拘縮
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臓器 → 腎臓、肺、脳などに沈着
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乳腺 → 乳房の石灰化(良性・悪性問わずよく見られる)
カルシウム不足なのに石灰化? なぜ起こるの?
✅ カギは「カルシウムの 分布異常」
カルシウムの問題は、
ただの「不足 or 過剰」というよりも、🔁 『どこにあるか』=“分布の問題”
としてとらえるのが正解です。
詳しく解説:Ca不足でも石灰化が起こるメカニズム
原因 メカニズム ✅ Mg不足 Caを細胞内・組織内から排出できなくなり、**誤って沈着(石灰化)**が起きる ✅ ビタミンK2不足 Caが骨ではなく、血管・関節・臓器に沈着する ✅ ビタミンD過剰(K2なし) Caの吸収が過剰に進み、行き場を失ったCaが石灰化を起こす ✅ 慢性的な酸性体質・ストレス 血液のpHを中和するために骨からCaが溶け出し → 組織に沈着 ✅ 腎機能・副甲状腺機能の低下 Ca代謝のホルモンコントロールが乱れて沈着しやすくなる
💬 つまり…
🔹 「カルシウムが不足している」=骨や血液中には足りない
🔹 けれども「細胞の中や血管壁などには“間違って”沈着している」
という“ミスマッチ”が起きているわけです。
Ca(カルシウム)とMg(マグネシウム)のバランスがカギ
💡 ポイント:「カルシウム=骨に良い」は半分正解・半分危険!
✅ CaとMgの理想的バランス
栄養素 | 役割 | バランスの目安 |
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カルシウム(Ca) | 筋肉収縮、骨の材料、神経興奮 | 2:1(Ca:Mg) |
マグネシウム(Mg) | 筋肉弛緩、抗ストレス、カルシウムの調整 | 欠乏するとCaの過剰動員が起きやすい |
なぜマグネシウム不足が石灰化を招くのか?
1. Caの“暴走”を抑える役割があるのがMg
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Mgはカルシウムの細胞内外移動を調整します。
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Mgが不足すると、Caが細胞内に過剰に入り込む → 異常興奮 or 石灰化が進む。
2. ビタミンK2の不足も関与
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ビタミンK2はカルシウムを「骨に送り込む」働きがあります。
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不足すると「カルシウムが血管などの間違った場所に沈着=石灰化」が起こりやすくなります。
血清Ca値では見えないリスク
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血中カルシウム値は常に一定(約8.5〜10.5 mg/dL)に保たれており、これだけでは過剰も不足も分かりにくい。
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細胞内Caの過剰やMg不足によるCa調整不全は、血液検査では現れにくいが体調には強く影響します。
石灰化予防・改善のための栄養的アプローチ
対策 | 解説 |
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✅ マグネシウム補充 | 1日300〜600mg程度(※下痢に注意)、グリシネート・クエン酸型が吸収◎ |
✅ ビタミンK2(MK-7) | カルシウムを骨へ送り、動脈石灰化を防ぐ。納豆に豊富。 |
✅ ビタミンD3 | Caの吸収を促すが、K2・Mgとセットで摂取が必須! |
✅ 糖質・リン(加工食品)の制限 | Ca排出やMg消耗を招くため注意。 |
カルシウムのサプリは要注意!
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食事から摂るのは問題ありませんが、サプリで単独のCaを過剰摂取するのは危険 → 石灰化や腎結石のリスクUP
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Caは ビタミンD、K2、Mgと“チーム”で働く。単独で摂るとバランスが崩れやすいです。
✅ まとめ
栄養素 | 不足すると… | 適正だと… |
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カルシウム | 骨が弱くなるが、過剰だと石灰化も | 骨・神経・筋肉が安定 |
マグネシウム | Caの暴走、神経過敏、石灰化 | Caを適正にコントロール |
ビタミンK2 | Caの誤沈着(血管など) | Caを骨に導く |
ビタミンD3 | Ca吸収不足、免疫低下 | 骨と免疫のサポート |
それでは皆様また明日からクリニックでお会いしましょう^_^