腱鞘炎
腱鞘炎(Tendonitis)は、筋肉と骨を結ぶ腱の周りの組織で炎症が生じる状態を指します。これは一般的に急性の過度な使用や外傷によって引き起こされ、痛みや不快感を伴うことがあります。
原因
- 腱鞘炎の主な原因は、腱に対する反復的な過度のストレスや急激な運動、姿勢の問題、外傷などが挙げられます。
- 特定の部位に腱鞘炎が生じることがあり、その場合、例えば「肘の腱鞘炎」や「腕の腱鞘炎」と呼ばれます。
症状
- 腱鞘炎の典型的な症状には、以下が含まれます。
- 痛み:腱や周囲の組織に痛みが生じます。特に動かすと痛みが増すことがあります。
- 腫れ:炎症がある場所が腫れることがあります。
- 運動制限:痛みや腫れにより、関連する部位の運動が制限されることがあります。
診断と治療
- 腱鞘炎の診断には、症状の評価と身体検査が含まれます。医師は痛みの原因を特定し、炎症の程度を確認します。
- 治療は、炎症の程度と患者の状態に応じて異なります。
- 保守療法:炎症の軽減を図るために、安静、冷却、圧迫、挙上(RICE法)、薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬や鎮痛薬)、物理療法が利用されます。
- 皮膚内注射:炎症部位にステロイド注射が行われ、症状の軽減を促します。
- リハビリテーション:物理療法やエクササイズが、筋肉と腱の強化、柔軟性の向上に役立ちます。
予防と自己ケア
- 腱鞘炎の予防には、適切な姿勢を保つ、運動前に十分なウォームアップを行う、急激な運動や過度の負荷を避ける、筋力トレーニングを行うなどが含まれます。
- 症状が再発しないように、適度な運動とリラックスを組み合わせた健康的なライフスタイルを維持することが大切です。